三上亮 Ryo Mikami
三上亮氏は、土を掘り、粘土を育て、薪を割り、蹴轆轤(けろくろ)を足で回し、自ら作った窯で陶器を焼き上げます。今できたばかりの新作にも関わらず、彼の作品には古窯の中から掘り出された陶器のような歴史が刻まれているのを感じます。それは、しつこいほどに注がれる焼き物に対する情熱で、先人たちの技術を探り、その上で「焼き損じの中に美しいものを見つける」という、規範の「美しさ」に捕らわれない心の強さから生まれているのかもしれません。ポキポキと1cm四方に折った、土でもあり釉薬でもある素材を、設計図もなく、自らの揺らぎのままに積み上げてゆく。自身はこの技法を「キュビズム」と名付けました。
Art Works
News
Exhibitions
三上亮作品展
2012年06月14日~ 2012年07月04日ギャラリーサンカイビ
Biography
1959年 | 北海道札幌市に生まれる |
---|---|
1980年 | 東京藝術大学美術学部工芸科入学 |
1984年 | 東京藝術大学大学院陶芸専攻科入学、藤本能道、田村耕一、浅野陽に指導を受ける |
1986年 | 東京藝術大学陶芸科非常勤助手となる(~’89) |
1987年 | 初個展(南青山グリーンギャラリー)(’89,’93) |
1989年 | 浅野工房に於いて浅野陽(東京藝術大学名誉教授 陶芸家)の助手を務める(~’97) |
1990年 | フレッチャー国際陶芸展(ニュージーランド)に入選 (’96) |
1991年 | 日本工芸会正会員となる (~’01) |
1992年 | 「百種千碗」展(工芸サロン壷好) 「酒の宇宙の小宇宙」展(日本橋三越本店) |
1994年 | 「朝御飯と昼御飯とおやつの器」展(瑞玉ギャラリー) 第2回めん鉢大賞展に入選 (’96) 個展(日本橋三越本店)(’96,’99,’00,’02,’06,’09) |
1995年 | 個展(札幌三越)(’97) |
1996年 | 「くりぬきの壷」展(赤坂グリーンギャラリー) 国際交流基金「現代日本の工芸」海外巡回展に出品(くりぬきの壷) |
1997年 | 個展(瑞玉ギャラリー)(’00,’10) |
1998年 | 南足柄市塚原に築窯、独立 「三上亮作陶展」(東急本店) |
1999年 | 「玻璃象嵌」展(赤坂グリーンギャラリー) 「器」展(うつわ菜の花) |
2001年 | 「向附」展(現代陶芸 寛土里) |
2002年 | 個展(銀座 黒田陶苑)(’08) 「碗形」展(中村好古堂) 「碗形」展(東美アートフェアー) |
2003年 | 「白と黒の形」(現代陶芸 寛土里) 「用の器」展(瑞玉ギャラリー) |
2004年 | 「呼富貴」展(銀座 黒田陶苑) 「Café MIKAMI」展(中村好古堂) 「三上亮」展(うつわ菜の花) 東京藝術大学美術学部保存修復陶芸 非常勤講師となる(~’09) |
2005年 | 個展(現代陶芸 寛土里)(’11) 「三上亮の食卓」(大阪 びぎゃら) NHK BS2器夢工房「白と黒の誘惑」放映/td> |
2006年 | 「掛軸を愉しむ」展(瑞玉ギャラリー) |
2007年 | 「皿」展(現代陶芸 寛土里) 「花器」展(中村好古堂) |
2008年 | 個展(三越福岡店)(’10) 三越美術部100年記念 「マーヴェル・エル美術の今日展」に出品 東北芸術工科大学陶芸科非常勤講師。 |
2009年 | 「現代に挑戦する陶展」(東京ミッドタウン)に出品 「注ぎ口のある形」(大阪 びぎゃら) |
2010年 | 松永記念館(小田原)特別展「岡信孝 芳澤一夫 三上亮」 「Mujo」(Touching Stone Gallery)Santa Fe (U.S.A)にて個展 |
2011年 | 「三上亮展 土に刻む」(大阪 びぎゃら) 東日本大震災復興チャリティーオークション「今日の美術展」に出品 |
2012年 | 「三上亮 STAR DUST」展(日本橋三越本店) 「三上亮&篠田桃紅作品展」アートフェア東京2012(ギャラリーサンカイビ出展) |