篠田桃紅 Toko Shinoda
1913年旧満州・大連に生まれる。幼少から家庭で書の手ほどきを受け、次いで下野雪堂氏に師事する。戦後、本格的に創作活動を再開し、既成の書の形にとらわれない墨による新たなかたちを描き出し、独自の抽象芸術へと移行。1956年単身ニューヨークに渡り、創作活動に励む。全米をはじめとしてヨーロッパ各地で個展を開催。国際的に高い評価を受ける。帰国後も、レリーフや壁画などの建築物に関わる大作を手掛ける一方、版画や題字、随筆など多岐に渡って活動(サンカイビの店舗ウィンドウのロゴも篠田による文字)。今日に至るまで国内外で開かれた展覧会は数えきれない。代表作は世界各地の美術館等に所蔵されている。
Art Works
News
お知らせ
山海美庵が「婦人画報7月号」に掲載されました
山海美庵オープン記念展 篠...Exhibitions
開催中
銀座三越 本館7階 ギャラリー
篠田桃紅展 -Enlightenment-
2024年11月20日~ 2024年11月25日銀座三越 本館7階 ギャラリー
Biography
1913年 | 3月28日、旧満州、大連に生まれる |
---|---|
1929年 | 女学校の師である、下野雪堂に書の個人指導を受け始める |
1932年 | 与謝野晶子門下の歌人・中原綾子に短歌の添削指導を受け、雑誌「いづかし」などに投稿 |
1940年 | 初めての書の個展(鳩居堂、銀座) |
1950年 | 書道芸術院に所属(~1956年) 春蘭、桃紅二人展(銀座三越) |
1953年 | 「日本の建築と書展」(ニューヨーク近代美術館、以後米巡回) |
1954年 | サンパウロ市400年祭の日本政府館(丹下健三設計)のために壁書《花の歌》を制作 |
1955年 | 映画<日本の書>の撮影の為、桃紅の制作現場を取材(1956年完成:P・アレシンスキー監督) ワシントン州国際見本市日本モデルルーム (剣持勇設計)の為に《炎・水》を制作 ヘルシンボリ生活文化展(スウェーデン)日本館(剣持勇設計)の為に壁書《詩》を制作 |
1956年 | 渡米、ニューヨークに滞在 個展(スエゾフ・ギャラリー、ボストン) |
1957年 | 個展(タフト美術館、シンシナティ)、個展(アート・インスティテュート・オブ・シカゴ東洋室、シカゴ) |
1959年 | 個展(パレ・デ・ボザール、ブリュッセル) 「日本美術の伝統と革新-白隠、志功、桃紅、南谷4人展」(クレラ-・ミュラー美術館、オテルロー) |
1960年 | フィラデルフィアから来日した刷師アーサー・フローリーの勧めで、リトグラフ制作を始める パレスホテル(東京)特別貴賓室(1)、特室(3)の為に壁画《みなもと》他3点を制作 |
1961年 | 第6回サンパウロ・ビエンナーレ招待出品 |
1963年 | 明治座(吉田五十八設計、東京)の為に緞帳を制作 |
1964年 | 国立代々木屋内総合競技場(丹下健三・都市建築設計研究所設計、東京)貴賓室の為に壁画《水冠》を制作 |
1965年 | 個展(ベティ・パーソンズ・ギャラリー、ニューヨーク 以降77年まで) 国立京都国際会館(大谷幸夫設計)2階ロビーの為にレリーフ《展開》と壁画《出遇》を制作 |
1966年 | カナダ・モントリオール万国博覧会日本館(芦原義信設計)中央展示室の為に壁画《みなもと》を制作 |
1974年 | 増上寺(東京)大本堂、ロビーの為に壁画を、道場の為に襖絵を制作 |
1977年 | ワシントン駐米日本大使公邸(吉田五十八設計)の為に壁画を制作 |
1978年 | 個展(アート/アジア・ギャラリー、ケンブリッジ大学) |
1979年 | 随筆集『墨いろ』、第27回日本エッセイスト・クラブ賞受賞 「岡田、篠田、津高[20世紀日本抽象絵画三人のパイオニア]」(フィリップス・コレクション、米巡回) ホテル・ヴィトシャ(黒川紀章設計、ソフィア、ブルガリア)の為に壁画を制作 |
1983年 | 「篠田桃紅書 守屋多々志画 小倉百人一首展」(日本橋三越本店、東京 以後国内を巡回) |
1986年 | 1986年ノーベル賞の為の『オマージュ・オ・ノーベル』(オリジナル・リトグラフ集)刊行 |
1992年 | 回顧展「篠田桃紅 時のかたち」(岐阜県美術館) |
1993年 | 御所、御食堂の為に絵画を制作 |
1996年 | 個展(シンガポール国立近代美術館) |
1998年 | 個展(アネリー・ジュダ・ギャラリー、ロンドン) |
1999年 | 「東京文化会館」名称ロゴを制作 |
2001年 | 個展(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の30周年記念展) |
2003年 | 個展「篠田桃紅 朱よ」(原美術館、東京)皇后陛下行啓 菊池寛実記念 智美術館の為にロビー・階段室に壁画を制作 「篠田桃紅美術空間」岐阜県関市に設立 |
2004年 | 個展(ギャラリーサンカイビ、東京 以降毎年開催) |
2005年 | 京都迎賓館の為に絵画を制作 コンラッド東京の為に絵画を制作 雑誌「Newsweek」で「世界が尊敬する日本人100」に選出 |
2009年 | 個展(ローマ日本文化会館、ローマ) |
2010年 | 個展(到道博物館 創立60周年記念特別展、山形) |
2012年 | 巡回展三越 日本橋本店、仙台、広島、松山、銀座(皇后陛下行啓) 伊勢丹新宿店 |
2013年 | 個展 伊勢丹新宿店、篠田桃紅美術空間、岐阜現代美術館、岐阜県美術館、菊池寛実記念 智美術館 |
2014年 | 個展 伊勢丹新宿店、銀座三越、松山三越、福岡岩田屋三越 |
2015年 | 個展 伊勢丹新宿店、ギャラリーサンカイビ(皇后陛下行啓)、銀座三越、松山三越、福岡岩田屋三越 |
2016年 | 個展 伊勢丹新宿店、銀座三越、松山三越、大丸神戸店、福岡岩田屋三越 |
2017年 | 個展 伊勢丹新宿店(皇后陛下行啓)、銀座三越、松山三越、福岡岩田屋三越 |
2018年 | 個展 サントミューゼ上田市立美術館、伊勢丹新宿店、仙台三越、岡山天満屋、銀座三越、福岡岩田屋三越 |
2019年 | 個展 高梁市成羽美術館、福山天満屋、岡山天満屋、伊勢丹新宿店、ジェイアール名古屋高島屋 |
2020年 | 個展 福岡岩田屋三越,、伊勢丹新宿店 |
【主な収蔵美術館】
アート・インスティテュート・オブ・シカゴ オルブライト=ノックス美術館(ニューヨーク) 菊池寛実記念 智美術館 岐阜県美術館 岐阜現代美術館 クレラー・ミュラー美術館(オテルロー) グッゲンハイム美術館(ニューヨーク) シンシナティ美術館 スミソニアン博物館(ワシントン) 関市立篠田桃紅美術空間(岐阜県) シンガポール国立美術館 大英博物館(ロンドン) ティコティン日本美術館(イスラエル・ハイファ) ドイツ国立博物館東洋美術館(ベルリン) 東京国立近代美術館 富山県立近代美術館 新潟市美術館 デン・ハーグ市美術館 フォッグ美術館(マサチューセッツ・ハーバード大学) フォルクヴァンク美術館(エッセン) ブルックリン美術館(ニューヨーク) ボストン美術館 北海道立函館美術館 メトロポリタン美術館(ニューヨーク) |
【主な著書】
桃紅一〇五歳 好きなものと生きる(世界文化社 2017) 一〇五歳、死ねないのも困るのよ(幻冬舎 2017) 人生は一本の線(幻冬舎 2016) 一〇三歳、ひとりで生きる作法(幻冬舎 2015) 一〇三歳になってわかったこと(幻冬舎 2015) その日の墨(河出文庫 2014) 百歳の力(集英社 2014) 桃紅百年(世界文化社 2013) 桃紅えほん(世界文化社 2002) 桃紅―私というひとり(世界文化社 2000) 墨を読む- 一字ひとこと(小学館 1998) きのうのゆくえ(講談社 1990) 日本の名随筆 「墨」(作品社 1985) おもいのほかの(冬樹社 1985) 朱泥抄(PHP研究所 1979) 墨いろ(PHP研究所 1978) 日本エッセイスト・クラブ賞受賞 いろは四十八文字(矢来書院 1976) |
【主な作品収蔵】
アメリカン・クラブ(東京) 川崎市国際交流センター 京都大学基礎物理学研究所 京都迎賓館 皇居(東京) 国際交流基金(東京) 国立代々木競技場 国立京都国際会館 駐仏日本大使館(パリ) 駐米総領事館(ニューヨーク) 駐米日本大使公邸(ワシントン) 日本外国特派員協会(東京) 日本銀行(東京) ローマ日本文化会館(ローマ) 沼津市庁舎 フォード財団(ニューヨーク) ロックフェラー財団(ニューヨーク) 朝日生命本社(東京) オランダ銀行(東京) 京王プラザホテル(東京) コンラッド東京 ザ・キャピトルホテル東急(東京) シティ・バンク(ニューヨーク、東京) 増上寺(東京) 帝国劇場(東京) 電通本社(東京) 東京デュポン社(東京) 日航ホテル(東京) パイオニア本社(東京) パレスホテル(東京) フィリップ・モリス社(東京) 福岡RKB放送センタービル ホテル・オークラ(東京) ホテル・ニューオータニ(東京) ホテルKKR金沢 ホテル・ヴィトシャ(ブルガリア・ソフィア) 明治座(東京) 東燃ゼネラル石油(東京) UBS(東京) サ・ペニンシュラ東京 パークハイアット京都 モルガン・スタンレー(東京) |