ジョルジョ・ルオー Georges Rouault
サーカスの道化師や労働者、聖書の主題などをモチーフに独自の世界を描いた20世紀フランス絵画の巨匠ジョルジュ・ルオー。鮮やかな色彩と力強い黒の線を特徴としたそれまでにない造形や、人間が普遍的に抱く苦悩や哀しみに向き合い、生命の輝きを見つめ続けた作品は、時代や地域、宗教の違いを超えて人々の心を揺さぶる。
Art Works
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週刊サンカイビ
アトリエ・コントルポワンの画家たち展
アトリエ・コントルポワンは、パリに1...Exhibitions
サンカイビ コレクション展
2008年08月10日~ 2008年09月29日フォーシーズンズホテル椿山荘東京 アートギャラリー
Biography
1871年 | パリで砲撃の中生まれる。父アレクサンドルは家具職人。 |
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1885年 | 父の勧めでステンドグラス職人のもとに徒弟奉公に出る。古いガラスの修復に従事しつつ、夜は装飾美術学校で素描を学ぶ。 |
1890年 | 本格的に画家を志しエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学、ここでマティスらと知り合った。 |
1892年 | ドローネの後任にギュスターヴ・モローが就任。キリスト教主題の作品をレンブラント風に描く。 |
1894年 | 「博士たちの間の幼きイエス」によりシュナヴァ-ル賞受賞。 |
1895年 | 師ギュスターヴ・モローの勧めに従い美術学校を退学。 |
1898年 | ギュスターヴ・モロー死去。 |
1903年 | ギュスターヴ・モローの旧居を開放したギュスターヴ・モロー美術館の初代館長となる。この頃から道化師や娼婦を描き始める。 |
1904年 | サロン・ドートンヌに作品を出品。 |
1913年 | ルオーの陶器に興味を抱いた画商ヴォラ-ルが今後の全作品の購入を申し出る。 |
1917年 | 画商ヴォラ-ルと契約し、版画制作に専念。ルオー自身の発案による版画集「ミゼレーㇾ」、「悪の華」などを計画。 |
1918年 | 油彩画に専念。「キリストの受難」等宗教的主題が多くなり、色彩は鮮やかに、マティエールは豊かさを増し、表現はさらに凝縮されて重々しくなる。 |
1924年 | ドリュエ画廊で大回顧展開催。 |
1926年 | リトグラフによる挿画6点の入った「回想録」を刊行。「悪の華」のための銅版を制作する。 |
1927年 | 銅版画集「ミゼレーレ」が完成。(刊行は1948年) |
1930年 | 版画集『流れる星のサーカス』(刊行は1938年)、『受難』を制作。(刊行は1939年) |
1938年 | ニューヨーク近代美術館で版画の展覧会が開催される。 |
1941年 | アメリカ各地で巡回展。以後青を基調とする厚塗りで芳酵なマティエールの小型の作品を描く。 |
1945年 | ニューヨーク近代美術館でルオー回顧展が開催される。 |
1951年 | 黄色味を帯びたキリスト教的風景画が表れ、平和で神秘的な情景が多数描かれる。 |
1955年 | ローマ法皇ピウスよりグレゴリオ大勲章を授与される。 |
1958年 | 2月13日、逝去。サン・ジェルマン・デ・プレ教会で国葬。 |