E様邸 篠田桃紅
世田谷区の無形文化財、ボロ市が立並ぶ、ボロ市通り近くに居を構えるE様邸をご紹介します。
ボロ市の歴史は遡ること1578年、北条氏政の「楽市掟書」により世田ヶ谷城下で始まった楽市を嚆矢とするそうです。江戸と小田原の間にある世田谷宿において伝馬の確保のため、宿場を繁栄させようという目的があったといわれています。
さて、E様邸を5、6年前はじめてお邪魔した時の印象を今でも鮮明に記憶しています。高級マンションのモデルルームのように絵画や家具などのインテリアがとても素敵だったのと、ホテルのように生活感がまったく感じられなかったからです。奥様曰く、「篠田先生の作品を集めているうちに、ものが置けなくなって…。」確かに篠田桃紅の作品は空間を選ぶのかもしれません。
作品を大切に扱って頂いているせいか、作品たちも嬉しそうに輝いて見えました。生活の場であるご自宅をここまでストイックに綺麗に保つのは、なかなか出来ないことです。アッパレ星☆☆☆です。