第11回 「父の遺したもの 美-自由へのあこがれ」
講師 : 脇村 健子
(公益財団法人)脇村奨学会 学芸員
(NPO法人)シニアSOHO小金井 理事
日時:2019年8月29日(木)午後6時~ * 無料
場所:中央区総合スポーツセンター(浜町公園内)第1会議室(4階)
脇村健子氏の父、脇村禮次郎氏(1904-1988)は和歌山県田辺市出身、旧制田辺中学、東京商大(現一橋大学)卒業後銀行員として戦前、戦後のニューヨーク・ロンドンなど海外駐在中に多くの美術館を巡りました。帰国後は主に画廊で美術作品と向き合いながら、文人や画家・美術研究者・画商たちとの交流を深め、自己の鑑識眼と美術に対する探究心を養いアートコレクションに力を注いできました。昭和が終わる前年83歳で亡くなりましたが、早くから「郷里の田辺市に美術館を」という熱き思いを持ち、コレクションを寄贈することを遺言しました。文人画・抽象画などは現在田辺市立美術館に寄託され、展覧会の貸し出し依頼も続いています。
作品と対峙し、そこに美を捉えるという行為は、内省する自分への問いかけであり、また共鳴への提案でもあります。禮次郎氏の遺したものから、文人画と抽象画の垣根は取り除かれ、そこには美-自由へのあこがれを感じることができます。父 禮次郎氏の卓越した鑑識眼と美術への思いをお話し頂きます。
【経歴】脇村健子(わきむら たけこ)
1944年東京都新宿区矢来町生まれ。1967年日本女子大学文学部史学科卒業。
1969年立教大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。高等学校・中学校社会科教員免許(専修)取得。1983~2013年 日本女子大学附属高校、立教女学院高校非常勤講師、担当:世界史・現代史(国際政治)・論文指導。1994年博物館学芸員、図書館司書、司書教諭資格取得。1996~現在(公益財団法人)脇村奨学会学芸員・図書館司書。1997~2001年 (公益財団法人)中東調査会「社会科教育と中東地域研究」客員研究員。2014~現在(NPO法人)シニアSOHO小金井 歴史勉強会「たけのこ塾」小金井主催。高校同級生と「たけのこ塾」鎌倉主催。
【 中央区総合スポーツセンターの案内 】
日本橋浜町2丁目59番1号 区立浜町公園内 電話 03-3666-1501
最寄駅 都営新宿線 浜町駅 A2番 徒歩1分