第2回「水と人間環境」
講師:小林 徹
日時:2016年4月28日(木)午後6時30分~7時30分
場所:中央区総合スポーツセンター(浜町公園内)第4会議室(地下1階)
不思議な物質である水が地球に存在したために生命が誕生し、今日に至っていますが、一方では災害をももたらし、水争いが小さな地域から国家間の争いになっています。4大文明が大河川の河口に形成されて、人々は人間社会の地域拡大の努力をしてきました。農業をはじめとする水利用は拡大する一方です。他方では津波、地震、原発問題等、水を除いては語れない課題が沢山あります。ローマ帝国の拡大は水路の拡大もその一因ですが、今日では水道管の発達と関連します。水を中心として話題を発展させるとことわざ、詩歌をはじめとして驚くほど日本を説明できそうです。日本料理は水分の多いのが特徴ですが、これは国土の特徴を現わしています。つまり水ほど多方面とのつながりを語ることのできる物質はありません。小さな滝ですら物語があります。他方あらゆるエネルギー問題に水が関わっていることも知ってほしいと思います。小さな事みたいですが、人間は生存の為に一日2Lの淡水を必要とします。これは災害時のサバイバル対策の一つです。
【略歴】
昭和37年 東京教育大学農学部林学科卒業(木材加工) 株式会社ベニヤ入社
昭和44年 東京教育大学大学院理学研究科地理学修了(理学修士)
昭和45年 (社)水温調査会 主任研究員
昭和51年 拓殖短期大学 非常勤講師(地理学)
昭和57年 青山短期大学 非常勤講師(地理学・水文学)
平成元年 東京大学 教養学部 非常勤講師
平成10年 東海大学 非常勤講師(環境と資源)
平成11年 長崎国際大学 教授
平成13年 長崎国際大学 人間社会学部 教授(国際観光学科)
平成17年 長崎国際大学 大学院教授
平成19年 同大学 定年退職
【 中央区総合スポーツセンターの案内 】
日本橋浜町2丁目59番1号 区立浜町公園内 電話 03-3666-1501
最寄駅 都営新宿線 浜町駅 A2番 徒歩1分