山田浩司作品展 ―夢のほとりに―
開催期間:2012年05月15日~ 2012年06月04日開催場所:ギャラリーサンカイビ
新しい技法やスタイルを追求し活躍する新進気鋭のアーティスト、山田浩司(1974年~)の立体作品展です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「蜜を求めて花から花へと飛び交う昆虫たちが、知らず知らずのうちに花粉を媒介し、植物に実を結ばせていくという不思議。同じように人間のささやかな日々の営みも、この宇宙への何らかの作用、私たちには気づかない役割を担わされているのではないだろうか。自分の制作した作品は、夢のほとりに実る果実。記憶と予感の狭間に実る果実。さながら昆虫を誘う植物のように、人々を惹き寄せるオブジェクトでありたい。」
こう語る山田浩司は、常に可視と不可視、現実と非現実の世界をまたいで制作を続ける。それは少年がいつでも空想や夢の世界へと解離出来ることと少し共通しているのかもしれない。
山田浩司の作品から「ゆらぎ」というキーワードが見え隠れする。ゆらぎは人間の心拍やろうそくの炎の揺れ、小川のせせらぎなど、規則正しさと不規則さとの中間で、ものの予測のできない空間的、時間的変化や動きをもたらし、人間には大変心地のよい感覚でもある。規則と不規則の中間とは、まさしくバランスのよい自然界の黄金比で、神の領域でもある。それは少年のような純粋な感覚を持った山田浩司だからこそ備わった才なのである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回は構想期間も合わせて、一年以上に渡り制作した新作のオブジェクト10数点を展示いたします。長期に亘りスランプを経験し、復活を遂げた山田浩司の秀作を是非この機会にご高覧下さい。
山田浩司 -Koji Yamada- 略歴 | |
---|---|
1974 | 東京生まれ |
1993 | 都立芸術高等学校 美術科油画専攻 卒業 |
1999 | 多摩美術大学 美術学部絵画科油画専攻 卒業 |
個展 | |
2003 | フタバ画廊(東京/銀座) |
2004 | ガレリア・グラフィカbis(東京/銀座) |
2005 | 潺画廊(東京/世田谷) |
2006 | 潺画廊(東京/世田谷) |
2008 | ギンザ・コマツ・アートスペース (東京/銀座) ポラリス・ジ・アートステージ(神奈川/鎌倉) 潺画廊(東京/世田谷) |
2010 | ギャラリーサンカイビ(東京/日本橋浜町) |
グループ展等 | |
2007 | アートフェア東京2007(東京国際フォーラム) |
2009 | アートフェア東京2009(東京国際フォーラム) |
2011 | アートフェア東京2011(東京国際フォーラム) |
その他 | |
1999 | 多摩美術大学 卒業制作にて福沢一郎賞 |
2003 | 第18回 ホルベイン・スカラシップ奨学生 |
2004 | 第8回 資生堂 A D S P(Art Documents Support Program by SHISEIDO) |