篠田桃紅展ー孤高の美術家
開催期間:2025年04月30日~ 2025年05月05日開催場所:岡山天満屋 5階 美術画廊
篠田桃紅展ー孤高の美術家
2025.4.30〜5.5
岡山天満屋 5階 美術画廊
墨を使った新たな表現方法で、世界的に知られる孤高の美術家、篠田桃紅(2021年107歳逝去)。墨象という独自の表現を追い求めて、ダイナミズムと厳しさを持つ実力の世界に身を投じ、ニューヨークをはじめ世界を舞台に活躍しました。
桃紅は丹下健三や谷口吉郎、前川國男など著名な建築家からの依頼で増上寺や皇居、国立京都国際会館、国立代々木競技場など多くの建造物に作品を残しています。日本の古典から発展させた桃紅の書や墨象作品は他の追随を許さない深い含みを持った圧倒的な存在感と凛とした気品に溢れています。桃紅はレリーフや壁画などの建築に関わる大作を手掛ける一方で、版画や題字、随筆など活動の範囲は多岐にわたり、人々の心を照らし続けてきました。
本展ではアトリエに残されていた秘蔵の原画や書、版画など、約50点を展観いたします。是非ご高覧ください。
【略歴】
1913年、中国・大連に生まれる。5歳の時、父の手ほどきで初めて墨と筆に触れ、以後独学で書を極める。第二次世界大戦後、文字を解体し墨で抽象を描き始める。1956年渡米しニューヨーク、ボストン、シカゴ、パリ他で個展を開催。58年の帰国後は、壁画や壁書、レリーフといった建築に関わる仕事や、東京・芝にある増上寺大本堂の襖絵などの大作を手掛ける一方で、リトグラフや装丁、題字、随筆など、活動は多岐にわたった。2005年、ニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれるなど、晩年まで精力的な活動を続けた。2021年3月1日に逝去。
【主要コレクション】メトロポリタン美術館・ボストン美術館・グッゲンハイム美術館・大英博物館・東京国立近代美術館・岐阜現代美術館・コンラッド東京・ザ・キャピトルホテル東急(東京)・日本銀行(東京)・京都迎賓館・増上寺 など