草間彌生作品展
開催期間:2012年09月06日~ 2012年10月12日開催場所:ギャラリーサンカイビ
天才前衛芸術家、草間彌生の貴重な初期の水玉やドットのシリーズから人気のカボチャまで、銅版画やリトグラフ、スクリーンプリントなど、版画を中心に約20点ほど展観いたします。無限に連鎖する草間の創造世界を是非ご高覧下さい。
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1957年に単身渡米し、無限に広がる“網”のシリーズや裸のハプニングでセンセーションを巻き起こし、いち早く世界的に認められた草間彌生。しかし、その裏では、幻覚や自殺願望に悩まされ、それを克服するために制作に没頭してきたという。草間にとって制作とは生きることと表裏一体であり、常に生死の境目で戦ってきたのである。
そんな草間も人生の終焉を迎える年になったが、その制作に寄せるエネルギーは衰えをみせるどころか、年々パワーアップしている。2011年から国立王妃ソフィア芸術センター(マドリッド)を皮切りに、テートモダーン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)と世界の主要美術館で巡回展を開催しているほか、国内では埼玉県立美術館や地元、松本市美術館などで精力的に個展を開催している。
また、7月9日から全世界に先駆けて、ニューヨークSOHOの『ルイ・ヴィトン・メゾン』でルイ・ヴィトン×草間彌生コラボアイテムの発売が開始された。
昨今の作品をみると作風からは、「生」や「平和」への願いがこみ上げてくる。芸術の道を「死」の瞬間まで追求しようとする求道者、草間彌生の魂の輝きが、私たちの心を虜にして止まない。
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草間 彌生 | 長野県生まれ 前衛彫刻家 画家 小説家 |
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10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、水彩、パステル、油彩などを使った幻想的な絵画を制作。 | |
1957年 | 渡米、巨大な平面作品、ソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った環境彫刻を発表する。1960年代後半にはボディ・ペインティング、ファッション・ショー、反戦運動など多数のハプニングを行う。また映画製作や新聞の発行などメディアを使った表現にも着手。1968年自作自演の映画「草間の自己消滅」は第4回ベルギー国際短編映画祭に入賞、アン・アーバー映画祭で銀賞、第2回メリーランド映画祭にて受賞。ヨーロッパ各国でも展覧会、ハプニングを行う。 |
1973年 | 帰国、美術作品の制作発表を続けながら、小説、詩集も多数発表。1983年小説「クリストファー男娼窟」で第10回野生時代新人賞を受賞。 |
1986年 | フランスのカレー市美術館、ドール美術館にて個展。1989年ニューヨーク国際芸術センター、イギリスオックスフォード美術館にて個展。1993年第45回ベニス・ビエンナーレに参加。 |
1994年 | より野外彫刻を手がける。福岡健康センター、福岡美術館、ベネッセ・アイランド直島文化村、霧島アートの森、松本市美術館、松代駅前(新潟)、TGV リール駅前(フランス)に野外彫刻を、リスボンの地下鉄通路に壁画を制作。 |
1996年 | から主にニューヨークのギャラリーを中心に活動を始め、国際美術評論家連盟よりベストギャラリー賞1995/96、ベストギャラリー賞1996/97を受ける。 |
1998年 | から1999年にかけて ロスアンゼルス・カウンティ・ミュージアムを皮切りに大回顧展がニューヨーク近代美術館、ウォルカーアートセンター、東京都現代美術館を巡回。 |
2000年 | 第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰を受賞。同年、フランス、コンソルシウムで始まった個展は、パリ日本文化会館、オーデンセ美術館(デンマーク)、レザバトア美術館(トゥールーズ)、クンストハーレーウイーン、アートソンジュ・センター(ソウル)、アートソンジュ・ミュージアム(慶州)を巡回。 |
2002年 | 松本市美術館開館記念個展、紺綬褒章授賞。 |
2003年 | フランス芸術文化勲章オフィシェ受勲、長野県知事表彰(芸術文化功労)受賞。 |
2004年 | 森美術館個展「クサマトリックス」(森美術館)は52万人を動員。同年、東京国立近代美術館より始まった個展が京都国立近代美術館、広島市現代美術館、熊本市現代美術館、松本市美術館を巡回。 |
2006年 | ライフタイム アチーブメント賞(芸術部門)、旭日小綬賞、高松宮殿下記念世界文化賞(第18回)絵画部門 受賞 |
2009年 | 文化功労賞受賞。 |
2011年 | 国立王妃ソフィア芸術センター(マドリッド)、ポンピドゥー・センター(パリ)にて個展。 |
2012年 | 個展 テートモダン(ロンドン)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)、埼玉県立美術館、松本市美術館他。 ルイ・ヴィトン×草間彌生コラボレーション(7月)。 |