菅井汲・福本潮子二人展 革新の創造 個から調和へ
開催期間:2017年03月22日~ 2017年03月28日開催場所:伊勢丹新宿店 本館5階=アートギャラリー
福本潮子は日本を代表する藍染作家として1970年代から欧米、アジアからの招待を受けて数々の発表を重ねてきました。1987年「第13回国際タピスリー・ビエンナーレ」(州立ローザンヌ美術館)を皮切りに藍染めをジャパンブルーの名で世界のアートシーンに昇華させ、日本の工芸を国際的舞台に牽引してきました。モチーフを自然と宇宙に求め、たった一色で無限の空間を表現しています。そして最近は古布を使い、先人たちが布に封じ込めた想いを藍に託して蘇生きせ、その表現は個から調和へと導く先導者のようです。
福本潮子FUKUMOTO SHIHOKO
1945年生まれ。京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)洋画科卒。卒業後、日本の伝統文化を学ぶため龍村美術織物に勤め二代目龍村平蔵に師事、植物染等を学ぶ。この時をきっかけに作品を藍染めで制作。日展系に10年所属後退会。以後フリーで国内外の個展や企画展で発表を続ける。また、作品制作と平行して、きもの帯の制作も手がける。高島屋美術画廊、アートコートギャラリー、辰野美術館、山口県立美術館・浦上記念館ワールドミュージアムロッテルダム(ロッテルダム)ロスカミュージアム(イエテボリ)等、国内外で個展・グループ展多数。2014年京都府文化賞功労賞を受賞。2015年京都市文化功労者賞を受賞。主なパブリックコレクションには、国立国際美術館(大阪)東京国立近代美術館(東京)、京都国立近代美術館(京都)、金沢21世紀美術館(金沢)ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)、クリーブランド美術館、ロサンゼルス・カウンテイ美術館等がある。” alt=”福本潮子は日本を代表する藍染作家として1970年代から欧米、アジアからの招待を受けて数々の発表を重ねてきました。1987年「第13回国際タピスリー・ビエンナーレ」(州立ローザンヌ美術館)を皮切りに藍染めをジャパンブルーの名で世界のアートシーンに昇華させ、日本の工芸を国際的舞台に牽引してきました。モチーフを自然と宇宙に求め、たった一色で無限の空間を表現しています。そして最近は古布を使い、先人たちが布に封じ込めた想いを藍に託して蘇生きせ、その表現は個から調和へと導く先導者のようです。
1952年フランスに渡り海外で活躍した現代作家菅井汲は日本の古来のモチーフを背景に、観る側に訴えかけるアートから1960年以降は個性を排除して調和を重んじる作品へと変貌を遂げて行きました。一方、日本を代表する藍染作家福本潮子は自然と宇宙をテーマに藍一色で無限の空間を表現しています。「個から調和へ」をテーマに、国際的に活躍するアーティストによるコラボレーション展を是非ご高覧下さい。1952年フランスに渡り海外で活躍した現代作家菅井汲は日本の古来のモチーフを背景に、観る側に訴えかけるアートから1960年以降は個性を排除して調和を重んじる作品へと変貌を遂げて行きました。一方、日本を代表する藍染作家福本潮子は自然と宇宙をテーマに藍一色で無限の空間を表現しています。「個から調和へ」をテーマに、国際的に活躍するアーティストによるコラボレーション展を是非ご高覧下さい。
菅井汲 SUGAI KUMI(1919-1996)
1919年兵庫県に生まれる。1933年大阪美術学校(枚方)に通う。1952年渡仏。1960年第2回東京国際版画ビエンナーレ展(東京国立近代美術館)出品、国立近代美術館賞受賞。1962年第31回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品、ディヴィッド・E.ブライト基金賞受賞。1965年第8回サンパウロビエンナーレ出品、外国作家最優秀賞受賞。1983年(-1984年)「菅井汲展-疾走する絵画、明快さの彼方へ」(西武美術館ほか)1986年「前衛の日1910-1970」展(パリ国立近代美術館)1992年「菅井汲展」(大原美術館)1996年心不全により77歳で死去。紫綬褒章受章。2000年「菅井汲展」(東京都現代美術館ほか)