併催:現代アート|創造と挑戦 片山雅史・荒井恵子
開催期間:2023年04月12日~ 2023年04月17日開催場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
新たな表現を追求し、独自の幽玄なる世界を創りあげてきた、今最注目の二人の現代アーティスト、片山雅史、荒井恵子に焦点を当て、墨を使った作品を含む代表作を展観いたします。
片山雅史は、向日葵の花芯や巻貝、植物のつるなど幾何学的秩序で構成された「螺旋」を一つのテーマに、自然が内包する生命の律動を、墨や鉱物顔料を何層にも重ね描いています。 「あたり一面に広がる花畑、目の前の眩いばかりの圧倒的な黄色の花の世界に心を奪われる。それぞれの花の輪郭は曖昧になり、色の魂が網膜にやきつく。その記憶が残像を伴い目蓋の中で心の内と外を往来する」 この「皮膜」のシリーズでは、「見ることとは何か?」そして「視覚と記憶の関係」に焦点を当て、五感の先にある知覚を呼び覚まします。
片山雅史 Masahito Katayama
1984年京都市立芸術大学大学院を修了後、アジアンカルチュラルカウンシルの招聘により渡米。在ニューヨーク。1995年文化庁派遣芸術家在外研修員として、ロンドン大学ゴールドスミス校に在籍。1999年-2021年九州大学芸術工学研究院准教授。原美術館、福岡市美術館をはじめイタリア、アメリカ、中国、韓国など海外でも展覧会を開催。
【主要コレクション】原美術館ARC(群馬)、大阪府(大阪) 、トレド美術館(メキシコ) 、インディアナポリス美術館(アメリカ) 、ホノルル美術館(アメリカ) 、デルメンデレ市立美術館(トルコ) 、町田市立国際版画美術館(東京) 、福岡市美術館(福岡) 、成都現代美術館(中国) 、和歌山県立近代美術館(和歌山) 、パレスホテル東京(東京) 、フェアモントジャカルタ(インドネシア) 、ルメリディアン瀋陽 (中国) 、リッツカールトン西安(中国)ほか
荒井恵子は、100種類の異なる墨で無限に広がる墨色におもいを託し、日々刻々と過ぎゆく時間と一瞬に潜む墨のかたちを描いています。今展覧会では、ふなばしアンデルセン公園 子ども美術館で展観した、白から黒へと移行する微妙なグラデーションを100枚の越前和紙を使い表現した巨大インスタレーション「白ト黒ノ間」を発表いたします。映像作品とのコラボレーション「Sukimajikan ―生まれた時間 失われた時間―」では、時間とは?記憶とは?といった素朴な疑問を投げかけます。
荒井恵子 Keiko Arai
東京生まれ。1998年 フィリップモリスアートアワード最終審査展(東京)。2006年 船橋市飛ノ台史跡公園博物館(千葉)。2007年 墨画トリエンナーレ富山・富山県水墨美術館 奨励賞(富山)。2013年 曹洞禅宗 宝成寺 襖絵奉納(千葉)。2018年 岡太神社・大瀧神社、紙の神様の1300年大祭のため襖絵を作成(福井)、個展 卯立の工芸館(福井)、篠田桃紅美術空間(岐阜)。2019年個展 富山県水墨美術館(富山)、ギャラリーサンカイビ(東京)。2021年 個展 伊勢丹新宿店(東京)、船橋市民ギャラリー(千葉)。2022年 個展 伊勢丹新宿店(東京)、ふなばしアンデルセン公園 子ども美術館(千葉)
【主要コレクション】富山県水墨美術館(富山)、船橋市(千葉)、関市立篠田投稿美術空間(岐阜)、船橋市東武公民館(千葉)、Centre d’Art Contemporain Institut d’Arts Visuels(フランス)、曹洞宗茂春山宝成寺(千葉)、越前和紙の里 卯立の工芸館(福井)、岡太神社・大瀧神社(福井)