百人一首を中心に | 文字とかたち 篠田桃紅展
開催期間:2018年09月19日~ 2018年09月24日開催場所:岡山天満屋
墨を使った新たな表現方法で、世界のアートシーンに影響を与える孤高の美術家、篠田桃紅氏 105歳。墨の濃淡や陰翳のあやに揺らぐ文字やかたち、そして普遍的な美を追求し、その作品は世界のコレクターを魅了してやみません。
篠田氏は5歳で父から書を学び、漢詩や和歌など、日本の伝統文化の素養を身につけ、書家として活躍します。戦後間もなく単身渡米、当時ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコに代表される抽象表現主義が台頭しますが、篠田氏はそのただ中で、墨象という独自の表現を追い求めていきました。
本展では、篠田氏が生きた一世紀という時代背景に迫りながら、色鮮やかな料紙に書かれた秘蔵の「百人一首」の書、そして余分なものをすべて削ぎ落とし、一瞬の心のかたちを繊細で優美な線と面で表現した抽象作品を中心に約50点を展観いたします。
篠田桃紅 TOKO SHINODA
【略歴】 1913年旧満州・大連に生まれ、今年3月に105歳を迎えました。
幼少より書に親しみ、下野雪堂氏に師事。その後、既成の書の形にとらわれない墨による新たな形を描き出し、1956年単身渡米。国際的に高い評価を受け、時代を代表する美術家となりました。国内外で開かれた展覧会は数えきれません。
代表作は世界各国の美術館に収蔵されています。
【主要コレクション】 メトロポリタン美術館・ボストン美術館・グッゲンハイム美術館・大英博物館・東京国立近代美術館・岐阜県立美術館・国立代々木競技場・関市立篠田桃紅美術空間・コンラッド東京・ザ・キャピトルホテル東急・電通本社・京都迎賓館・増上寺・国立京都国際会館・皇居など