2024 Summer MITSUKOSHI Art Selection 篠田桃紅特集
開催期間:2024年07月10日~ 2024年07月22日開催場所:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
2 週間にわたって、さまざまなアートをご紹介する、日本橋三越7 月の「MITSUKOSHI Art Selection」。水墨作家として揺るぎない地位を築き、100 歳を超えても精力的に制作を続けた篠田桃紅の特集コーナーでは、作品50点をご紹介いたします。篠田桃紅は5歳で初めて筆をとり、2021年、107歳で天寿を全うするまでの一世紀あまり、墨を使い前衛的な書や抽象画を創造し、文字から離れた独創的な作品を描き続けました。東洋的な伝統美と革新的な造形美を融合させた作品は「墨象」と呼ばれ、墨の新しい可能性を切り拓くと共に、世界のアートシーンに影響を与え続けています。
【篠田桃紅、書と墨象の魅力】
桃紅は著名な建築家からの依頼で増上寺や皇居、国立代々木競技場など多くの建造物に作品を残しています。日本の古典から発展させた書や墨象作品は他の追随を許さない深い含みを持った圧倒的な存在感と凛とした気品に溢れています。
【版画作品の魅力】
1960年にフィラデルフィアから来日した刷り師・アーサー・フローリーのすすめで篠田桃紅はリトグラフの制作を始めました。解墨の濃淡と溜込みを活かした黒一色の版に手彩色を施し、それぞれが一点しか存在しないオリジナルの要素を含んだ作品に仕上げています。