荒井恵子ーコロナ禍の時間を表現
コロナ禍の約2年間、私たちの生活は一転した。それでも色々なおもいを抱えるなか生活を続けてきた。美術家、荒井恵子氏は自身のおもいをこう表現する。「外出したり、人と会ったりすることができなくなった。自分の時間がたっぷりできると思っていたけど、実際は大切な時間が失われてしまったような気がする。」
すぐに忘れてしまうような過ごし方もあれば、一瞬のことが永遠のように感じられることもある。時間って何だろう?と考え、1年間に亘り日記のように毎日一点ずつ制作を続けてきた。一年間かけて365枚の作品を制作し、映像に一点一点収めていった。
荒井氏は約30年間、船橋市のアトリエを拠点に制作を続けてきた。昨年末には船橋市市民ギャラリーで大作を含む、過去から今に至る作品を展示した大規模な個展を開催した。今年の5月18日(〜24日まで)から新宿伊勢丹で荒井氏の新作展が開催される。恐らく365日の絵日記シリーズの映像も発表されるだろう。
この2年間はこれからの社会をより良きものにするために、一人一人が向きあう貴重な時間となることを切に願う。