生き方を示す 桃紅さんの作品 (本文)
朝日新聞への投稿記事を上げさせていただきます。
「生き方を示す 桃紅さんの作品」
神原 雅子
美術家の篠田桃紅さんが107歳で亡くなられた。墨による抽象表現という新しい分野をひとりで切り開いてきた方だった。
23年前、ある画廊での個展で一度だけお目にかかったことがある。その時先生は「外へと広がっていく感じがあなたのよう」とおっしゃって、墨が幾重にも濃く、淡く重なりあって画面いっぱいに広がっていく作品を勧めて下さり、購入させていただいた。
以来、「この絵に値する人間になりたい」と願い続けてきた。自分が外へ広がっていく人間でも、作品の持つ高い精神性の持ち主でもないことを知っていたからだ。その凜とした生き方にわずかでも近づきたいと願い、名文家としても知られる先生の随筆の数々を読み返しているところだった。
作者は亡くなっても作品や込められた精神は残る。いかに生きるべきかを示し続けてくれるに違いない。
2021年3月14日(日)付 朝日新聞 「声」欄 より転載
「生き方を示す 桃紅さんの作品」
神原 雅子
美術家の篠田桃紅さんが107歳で亡くなられた。墨による抽象表現という新しい分野をひとりで切り開いてきた方だった。
23年前、ある画廊での個展で一度だけお目にかかったことがある。その時先生は「外へと広がっていく感じがあなたのよう」とおっしゃって、墨が幾重にも濃く、淡く重なりあって画面いっぱいに広がっていく作品を勧めて下さり、購入させていただいた。
以来、「この絵に値する人間になりたい」と願い続けてきた。自分が外へ広がっていく人間でも、作品の持つ高い精神性の持ち主でもないことを知っていたからだ。その凜とした生き方にわずかでも近づきたいと願い、名文家としても知られる先生の随筆の数々を読み返しているところだった。
作者は亡くなっても作品や込められた精神は残る。いかに生きるべきかを示し続けてくれるに違いない。
2021年3月14日(日)付 朝日新聞 「声」欄 より転載
生き方を示す 桃紅さんの作品
桃紅先生の訃報に接して、茫然としております。
追悼と感謝の気持ちを形に残しておきたく、つたないながらも心を込めて書いた文章が新聞に載りました。よろしければ、拙文をご一読いただければ幸いです。
2021年3月14日(日)付 朝日新聞 「声」欄
タイトル「生き方を示す 桃紅さんの作品」
追悼と感謝の気持ちを形に残しておきたく、つたないながらも心を込めて書いた文章が新聞に載りました。よろしければ、拙文をご一読いただければ幸いです。
2021年3月14日(日)付 朝日新聞 「声」欄
タイトル「生き方を示す 桃紅さんの作品」
凛とした美しさ
初めて篠田桃紅先生の作品に出会ったのはサンカイビ ギャラリーでした。
墨の線の力強さと美しさが合わさった作品に魅了されました。
凛としたお姿でお話しされる先生の一言一言に心を奪われたことを今でも忘れられません。物の見方、生き方、考え方を知る機会が得られたことは、一生の宝としたい。
心よりご冥福をお祈りします。
墨の線の力強さと美しさが合わさった作品に魅了されました。
凛としたお姿でお話しされる先生の一言一言に心を奪われたことを今でも忘れられません。物の見方、生き方、考え方を知る機会が得られたことは、一生の宝としたい。
心よりご冥福をお祈りします。
篠田先生の追悼掲示板
篠田桃紅先生の追悼掲示板を設置いたしました。
皆様のお気持ちを綴っていただければ幸いです。
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上の「留意事項」を読んでからご投稿ください。
おなまえは公開されますが、e-mailは公開されません。
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