◆ 2006 年度カンヌ国際映画祭 短編映画部門 特別賞受賞◆
◆ 2006 年広島国際アニメーションフェスティバル ノミネート◆
新作アートアニメーション「カルチェ物語」上映会・原画展
仏セザール賞受賞作「ある8月の第1日曜日」についで、3年の歳月を費やして完成させた新作アートアニメーション「カルチェ物語」の上映及びその原画を展示するフローランス・ミアイユ来日展を開催します。
この作品は今年、カンヌ国際映画祭で審査委員賞を受賞し、また広島国際アニメーションフェスティバルでもノミネートされています。「カルチェ物語」は取り壊しと建設の真っ只中にあるパリの左岸13区にスポットを当て、過ぎ行く過去とこれから始まる未来を非日常的な出来事を通してルポルタージュ風に表現しています。
ミアイユアニメの特質すべき点は、その独特な色彩と官能的リズム感でしょう。何気ない日常的な出来事を通じて、彼女の放つ色彩とリズム感は衝撃的なまでに力強く新しい異空間へと誘います。そこはすべてが混沌として、どんなものでも受け止めてくれる寛容さと壮大さがあります。我々はマティスやピカソが成し得なかった「動く絵画」という偉業に挑戦するミアイユの迸る才能をそこに見出すでしょう。
「彼女のフィルムから紡ぎ出される過激で官能的な色・形が音楽と絡み合うことで、ユーモアと詩情溢れる芸術作品へと昇華している。」(仏 ル・モンド紙)
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