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北川健次(きたがわ けんじ)
略 歴
1952
福井県に生まれる。
1970
多摩美術大学絵画科油画専攻入学。駒井哲郎より銅版画を学ぶ。
1919
第7回国際青年美術家展。
1974
第9回ジャパン・アート・フェスティバル展(カナダ)。
この時期の表現主義的傾向の強い作品が棟方志功の高い評価を得る。
1975
第11回現代日本美術展 ブリヂストン美術館賞受賞(東京都美術館)。
1976
多摩美術大学大学院美術研究科を修了。
池田満寿夫の推挽を得て作家として活動を開始。銅版画の分野に日本で初めて写真製版の技法を導入する。
第10回東京国際版画ビエンナーレ展に招待出品(東京国立近代美術館)。
1978
第2回グラフィカ・クリエイティブ国際版画展(フィンランド)。
1979
ジャパン・アート・フェスティバル展(ポーランド・ウッジ美術館)。
1980
第13回日本国際美術展(東京都美術館)。
1981
リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展に招待出品(ユーゴスラビア)、現代日本版画展(イギリス・ロイヤルアカデミー)。
1982
日本銅版画史展(東京都美術館)。
1983
第1回東京セントラル美術館版画大賞展にて大賞受賞、「今日の美術・日本とイギリス」(東京都美術館)。
1985
未来のアダム展(井上有一、金子國義、北川健次、田原桂一ほか出品、企画・高橋睦郎/西武百貨店)。
制作の中心を版画から平面に移し、油彩画による表現を再び開始。
1986
イギリス国際版画ビエンナーレ展に招待出品。
1988
「Collages '88 柄澤齊 北川健次 野中ユリ」(ギャラリー池田美術/東京)。
1989
第10回現代人物肖像画展(佐谷画廊/東京)。
「箱」を主題に、平面から立体へと表現の幅を広げる。この時期の「箱」による立体作品は、以後のアートシーンにしばしば登場するようになったボックスアートの先駆的役割を果たす。
1990
「今日のBox Art展」(ハイネケンビレッジ/東京)、「1990 日本の版画・写真」展(栃木県立美術館)。
文化庁芸術家在外研修員としてスペイン・フランスなど6カ国に滞在。
1991
「箱の世界−THE WORLD OF BOX」展(水戸芸術館)。
1992
「本の宇宙−詩想をはこぶ容器」展(栃木県立美術館)。
1994
死への偏愛をガラスのメチエに仮託したエッセー『水底の秋』を『新潮』(二月号)に発表。
「死にいたる美術−メメント・モリ」(町田市立国際版画美術館、栃木県立美術館)。
「果実の受胎−駒井哲郎と現代版画家群像」展(埼玉県立近代美術館)。
来日したクリストにより、立体作品「エル・エスコリアルの黒い形象」や平面作品などが高い評価を得る。
1995
銅版画集『正面の衣装』を沖積舎より刊行。
色彩銅版画集『サン・シュルピスの視えない庭園』(全7点)をギャラリー池田美術より刊行。
1996
スペイン・カタロニアの一寒村を舞台にしたミステリー紀行文『停止する永遠の正午−カダケス』を『新潮』(三月号)に発表。
「特別展−版画の1970年代」(渋谷区立松濤美術館)。
澁澤龍彦画廊展(日動画廊:東京)。
1997
「日本の美術・世界の美術−この50年の歩み」(東京都現代美術館)、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展に招待出品。
高柳誠(詩)・北川健次・小林健二・建石修志と三分冊の詩画集刊行(企画・北川健次、発行・書肆山田)、高柳誠―島崎藤村記念歴程賞受賞。
大阪トリエンナーレ1997−版画に出品。
1998
「箱のTHEOLOGY 88-89」にて立体作品を発表(ギャラリー池田美術/東京) 。
「第2回現代美術と抽象・コラージュ」展(不忍画廊/東京)、神奈川県国際版画トリエンナーレ'98(神奈川県民ホール)。
「線描の魅力」展(不忍画廊/東京)、「ミニアチュール展」(彩鳳堂画廊/東京)。
立体と平面を表現活動の中心に据えた制作活動を展開する(併せてマルチプルオブジェ・版画・コラージュも制作し、詩人とのコラボレーションなども積極的に行う)。
1999
「駒井哲郎と現代版画の流れ」展(不忍画廊 ^東京)、ぶどうの国の国際版画ビエンナーレ展 招待出品(山梨県立美術館)。
『死のある風景』を新潮社より刊行(テクスト・久世光彦、美術・北川健次)。
「七つの時間」展−北川健次・草間彌生・駒井哲郎他(不忍画廊/東京)。
「海馬の夢」−俳人・馬場駿吉とのコラボレーション(伽藍洞ギャラリー/名古屋、加藤京文堂/大阪)。
「銅版画−その魅力」展(不忍画廊/東京)。
2000
「佐谷画廊コレクションショー」(佐谷画廊/東京)、「PERSONA‐エロスと毒杯の結晶」池田満寿夫×北川健次(不忍画廊/東京)。
「現代版画の軌跡−ゆめとめざめ」(和歌山県立美術館)。
2001
フェルメール試論『デルフトの暗い部屋』を『新潮』(三月号)に発表。
「BOX ART展」(巡回展:リアス・アーク美術館、新潟市美術館、静岡県アートギャラリー、高知県立美術館)。
「本という美術−大正期の装幀から現代のオブジェまで」(うらわ美術館)。
銅版画集『サン・ミケーレの計測される翼』をEDITION PRESSより刊行。
2002
レオナルド・ダ・ヴィンチ試論のために取材でローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアを巡る。
國学院大学哲学科にて『モナ・リザ』についての講演を行う。
2003
「BOX ART 箱の中に秘められた宝物たち」展(三菱地所アルティアム/福岡)。
レオナルド・ダ・ヴィンチ試論『トスカーナの視えない鏡』脱稿。
玉川大学ヴィジュアル・アーツ学科にて『モナ・リザ』についての講演を行う。
アルブレヒト・デューラー『メレンコリアI』についての講演を行う(東急セミナーBE)。
銅版画集『ローマにおける僅か七ミリの受難』をEDITION PRESSより刊行。
2004
講演『ピカソが封印したキュビスムの謎』(福井県立美術館)
銅版画集『反対称・鏡・蝶番――夢の通路VERO-DODATを通り抜ける試み』刊行。
『「モナ・リザ」ミステリー』新潮社より刊行。
2005
『「モナ・リザ」ミステリー』と題して講演(京都精華大学、玉川大学、高崎市美術館、立命館大学他)。
『Bruges―〈切り取られ〉た水の記憶』 中村隆夫(美術評論家)とのコラボレーション(ギャラリー無境)。
『鏡面の詩学―レオン・フーコーの視えない振り子のために』北川健次新作オブジェ展(ギャラリー無境、ギャラリー椿同時開催)。
作品収蔵美術館
東京都現代美術館
ブリヂストン美術館
神奈川県立近代美術館
栃木県立美術館
埼玉県立近代美術館
うらわ美術館
町田市立国際版画美術館
東京都美術館
福井県立美術館
和歌山県立近代美術館
広島市現代美術館
徳島県立近代美術館
熊本市現代美術館
宮崎県立美術館
大分県立芸術会館
ほか
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