「優美な死骸」ワークショップ
片山雅史氏によるワークショップが開催されました。内容は、「優美な屍骸」というシュールレアリズムにおける作品の共同制作の手法を用いて、みんなで絵を描いていきます。
なぜ「優美な死骸」と言われたか?それはお互いの文章を見ずに、各人がそれぞれ共同で文章を制作中に、前の部分と後の部分をつなげたところ、“Le cadavre exquis boira le vin nouveau.”(優美な屍骸は新しい葡萄酒を飲むだろう)という予想外の言葉が出現したため、当事者たちがこれを高く評価し、この手法の名称を「優美な屍骸」としたといわれています。
さて、今回のワークショップは絵画バージョンで、紙を4つに折り曲げ、他の3人が何を描いたか見えないように折ったまま、自分のパートのみを描いていきます。ただし、他の部分とつながっていなくては絵として成り立ちにくいので、他のパートとの「つなぎめ」だけは見えるようにしておきます。4人が描いた時点で、紙を広げれば、完成した絵を見ることができるのです。
完成した作品を少しご紹介します。上下の関連性などない中で、かなり面白い作品に仕上がっています。
因みに当時シュールレアリストたちによって描かれたのはこんな感じです。
プロの画家のデッサン力はさすがに素晴らしいですが、素人作品は想像を超えた面白さがあります。
片山氏には、想像を超えた新たなる発見があるこのような楽しいワークショップを提供下さりありがとうございました。ギャラリーサンカイビでは、片山氏の個展を11月16日まで開催しております。是非ご高覧賜りますようご案内申し上げます。