インド大使 還暦を祝う
10月8日、インド大使公邸にてヘーマント・クリシャン・シン現駐日インド大使の還暦の祝宴に招待されました。森元首相、高村元外務大臣ご夫妻、鳩山美幸夫人をはじめ、100名以上の着席でのガーデン・パーティーでした。
前半にはインドコンテンポラリーダンスの先駆者、アスタッド・デブ氏のパフォーマンスがありました。シン大使は「自分の還暦の祝いの宴には彼以外考えられなかった。」とおっしゃっていました。
デブ氏はインドにおけるコンテンポラリーダンスの先駆者であり、ピナ・バウッシュ、アリソン・チェイス、ピエール・カルダンなど世界のトップクラスのダンサー達が注目し共演しています。 その功績から、インド本国において古典舞踊以外のダンサーとして初めてパドマシュリー(人間国宝)の称号を与えられました。
公邸の庭で仮設舞台を設置し、遥か彼方の原始の世界に我々を誘うような、幻想的な素晴らしい舞台でした。デブ氏は驚くことに日本語が堪能で、日本にも何年か暮らしたことがあるそうです。
大使には還暦のお祝いに篠田桃紅氏のFUGAというリトグラフを贈呈しました。大使のようなシャープで切れのよい、伝統に根ざしたしなやかさを持った作品です。
さて、日本ではよく還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこを贈りますが、その理由はご存知ですか?かつては魔除けの意味で産着として赤色が使われていたため、生まれた時に帰るという意味でこの習慣があるそうです。
4年以上にも及ぶ在日期間、素晴らしい数々の功績を残され、今年インドにご帰還なさいますが、今後の益々のご活躍、ご健勝をお祈り申し上げます。
]]>