ダンス『ないしょ』 オペラ『外套』『ジャンニ・スキッキ』
前回の公演もすばらしかったので、今回も楽しみにしていました。 今回は、“苛め”や“疎外”をテーマに、やや演劇的な部分も含んだ上演でした。 社会問題も一応は意識しているぞ、という姿勢は悪くないと思います。 問題解決の方向性がみえたわけではありませんが、少なくとも演劇的要素は、踊りと踊りの間のアクセントの役割は十分に果たしていました。 群舞は、90年代のローザスを思わせるフェミニンで、若さを打ち出した可愛らしいパフォーマンスでした。 何人かの学生さんは、明日からプロのステージに立ってもおかしくないような、シャープな動きを見せていました。 また次回公演も見たいと思わせる、ポテンシャルを感じる良い公演でした。☆☆ 3月10日は、新国立劇場オペラ研修所の公演『外套』『ジャンニ・スキッキ』を観ました。(新国中劇場、作:プッチーニ 演出:デイヴィッド・エドワーズ 指揮:ドミニク・ウィラー 管弦楽:トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ 出演:新国立劇場オペラ研修所11〜13期生) この研修所は、新国立劇場が次世代のオペラ歌手を養成するために作られた三年制の研修所です。少数精鋭で、大学院を卒業したばかり位の年代の方が、毎年5人入学出来ます。 オペラ公演も合わせて、年三回の公演があります。今回は11〜12期生中心のキャスティングでした。 大学生のダンス公演同様、大変フレッシュな印象で、好感の持てるステージでした。 研修生だけでは、人数が足りないため卒業生も賛助出演しています。彼らが後輩に良いところを見せようと張り切って歌うため、現役組も先輩に引っ張られて頑張る、という印象でした。 いずれにせよ、こちらも将来が楽しみなメンバーたちだと感じました。☆]]>