万葉集について
コロナ禍における文化活動は、お客様の健康と安心安全を配慮するとなかなか躊躇することも多く、本年は残念ながら多くの企画を見送る結果となりました。しかし先日内輪ではありますが、サンカイビ文化サロンを再開致しました。
ギャラリーサンカイビで実験的に開催した今年はじめてのサンカイビ文化サロンには、若くて素敵な雲龍桜子先生をお招きして、万葉集についてお話を頂きました。残念ながら今回は内輪の勉強会となってしまいましたが、次回からソーシャルメディアを通じて配信することも検討中です。
さて、雲龍先生は昭和女子大学大学院博士後期課程に在籍中です。研究分野は「能・狂言」だそうで、ご本人も能の演者だそうです。お若い頃はクラシックバレエを習っていたそうで、バレエと能の共通項はあるのか、とお尋ねしたところ、歴史を遡ること明治の終わり。1911年帝国劇場で初のクラシックバレエの舞台が開催されたそうです。それ以降、多くの能楽師がバレエに転向して行った史実があるそうです。どちらも古典ですから精神性に多くの共通項を見出すことができるのでしょうか。実際、能とバレエのコラボレーションの演目も国内外で現在開催されているようですね。
今回は「受け継がれる「ことば」―『万葉集』を中心として―」と題し、様々な角度で『万葉集』の受容についてご講演頂きました。「令和」という元号は『万葉集』から引用したことは記憶に新しいとおもいますが、社会が大きく変革している今のような時代は、やはり歴史や古典から多くの学びがありそうですね。
しかし、とても可愛い先生でした。雲龍先生、有難うございました。