孤高の画家 ジャン・ジャンセン氏 逝去
私共ギャラリーサンカイビは2000年にジャンセン展で開廊しました。新規にオープンする駆け出しのギャラリストに大切な作品を委ねて下さったジャンセン氏でした。
そしてオープンから2011年までの10年間、ギャラリーサンカイビでは、ほぼ毎年ジャンセン展を開催してきました。ここ数年は現役を退き、フランスの地方で隠遁生活をおくっていました。
芸術家としてのジャン・ジャンセン以外に、哲学者として、家族の中にあっては父親として、様々な顔のジャンセン氏を見聞きし私にとってとても大切な思い出です。また芸術家とは何か、芸術家とギャラリストの関係、そして一番大切な、人としてのお付き合いから多くの学びがありました。
ジャンセンファンとして、そしてギャラリストとして、心より感謝申し上げると共に、深くご冥福をお祈り申し上げます。
10月9日(水)日本橋三越本店で開催いたします『フランス現代アートの世界展』では、謹んで追悼の意を表して、ジャンセンの油彩、水彩、パステル画、そして版画を約40点展観いたします。
孤高を愛する画家、ジャンセンの描く人物や風景はそこはかとない悲哀と清貧を感じさせます。人生ははかなく、いつ終わるやもしれないという洞察の中で描かれているのです。どうぞご高覧下さい。
◆フランス現代アートの世界展
2013年10月9日〜14日
(会期中無休)
*ギャラリーサンカイビは追悼企画として
ジャンセンを主に展示するほか、ガントナー、
鶴留尚子なども展示いたします。
◆日本橋三越本店 新館7階催事場
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