幸せ大国デンマーク
幸福度を数値化するのはそもそも無謀かもしれませんが、実際にここデンマークに来て感じたことは、幸せは「足るを知る」ということの”気づき”のように感じました。 デンマークはエコロジーに徹しており、多くの国民は通勤に自転車を利用しています。服装も比較的ラフで日本女性のようにあまりオシャレに気を使っていません。食事も質素でお昼などはサンドイッチなどで済ませる人々を多く見かけました。サービス全般を見ても、痒いところに手が届く日本のサービスとは違って、訊けは答えるけど出来ることは自分でやりなさい、と言ったかなりあっさりしたものです。包装もプレゼンテーションも華美ではなく、とてもシンプルで質実剛健。郊外に行くと電車のホームにも改札がない。性悪説の資本主義に取り込まれることなく独自の路線を貫いているかのように見受けられます。 医療費、学費は大学まで無料という高福祉の反面、消費税が25%という高負担のお陰で老後は安泰。失業しても4年間は国が失業保険を給付してくれるそうです。 デンマークの人々の暮らしを垣間見て、私たち日本人は、もっといい学校に行かせたい、もっといい会社に就職して、もっとお金持ちになりたい、もっといい生活かしたい、もっと美味しいものが食べたい、もっと、もっと…と限りない欲望に取り憑かれた亡者のような気持ちになります。 先の言葉「足るを知る者は富み、強めて行なう者は志有り」は老子の言葉ですが、足るを知り、努力を欠かさない、このことを私たちは悟る必要があるのかもしれません。 ]]>