桶ものがたり
先日、縁あっておひつを購入しました。段ボールを開梱して、おひつの蓋を開けると、杉の爽やかな香りが漂い幸せな気分になりました。とても丁寧な作業、一種の芸術作品です。この樽を作ったのは、以前ギャラリーでアルバイトをしてくれていた伊藤翠さんです。
翠さんは、大桶に魅了され、自分でもつくってみたい、と徳島県の司製樽に弟子入りし、4年が経過しました。見習い期間は6年で、独立に向けて修業を続けています。現在は桶職人も激減し、製作もさる事ながら、翠さんの小柄な身体より数十倍もある桶に入って修理もするそうです。
木桶は修理をしながら二百年でも使えるそうです。相手をおもい製作された桶、相手をおもい大切に使われる桶、双方のおもいが込められたおひつで出されたご飯は数十倍美味しいはずです。
司製樽
徳島県阿南市福井町古毛483
TEL088-678-6886
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