篠田桃紅作品展@名古屋栄三越 開催中
色よりも 香こそあはれと 思ほゆれ誰が袖ふれし 宿の梅ぞも (古今和歌集より 作者不明) 梅はその姿よりも香りの方がいとおしく思える。一体この庭の梅は、誰の袖が触れたためにこのように香しいのか、という歌です。 作者の慎み深い愛情がかおる歌ですね。 次に展示している銀地に墨と胡粉で描かれた、式子内親王の「ほととぎす」をご紹介します。 ほととぎすそのかみ山の旅枕 ほのかたらひし空ぞ忘れぬ (新古今集より 式子内親王) あの神山で鳴いたほととぎすの声を、あの空を見上げる度におもいだす、という ロマンティックな恋の歌です。 名古屋栄三越のゆったりした美術空間で篠田桃紅の世界をご堪能下さい。 ◉篠田桃紅作品展ー百年を綴る TOKO SHINODA 100 YEARS 2013年6月5日(水)〜11日(火) 名古屋栄三越7階 特選画廊で開催中 〈企画協力〉 ギャラリーサンカイビ www.sankaibi.com ]]>