篠田桃紅作品展@福岡三越
TOKO SHINODA EXHIBITION 2018
篠田桃紅作品展
2018年12月12日[水]―17日[月]
福岡三越 9階「三越ギャラリー」
福岡三越 9階=岩田屋三越美術画廊
*入場無料
世界のアートシーンに影響を与え続ける孤高の美術家、篠田桃紅氏 105歳。墨の濃淡や陰翳のあやに揺らぐ文字やかたち、そして普遍的な美を追求し、その作品は世界のコレクターを魅了してやみません。
本展では一千年の時を経て今も愛唱され続けている古典「百人一首」を現代に蘇らせます。
篠田桃紅によって色鮮やかな料紙に書かれた秘蔵の百人一首、余分なものをすべて削ぎ落とし、一瞬の心のかたちを優美な線と面で表現した抽象作品を展観いたします。
ビデオコーナーや篠田氏の愛用する筆や硯などを特別展示し、篠田桃紅が歩んだ一世紀という時代的背景に迫ります。
【同時開催】
墨 SUMI – かたち・いろ 片山雅史・樋口健彦
墨を使って独自の幽玄なる世界を創り上げるアーティスト
片山雅史(MASAHITO KATAYAMA)
地球上で三六億年もの歳月にわたり進化し続けてきた私たち生命体は、遥か銀河の巨視的世界から貝殻などの極小世界まで、ある一定の宇宙の法則に従って生命の営みを続けてきました。片山雅史は螺旋や皮膜をテーマに、自然が内包する生命の律動を墨と鉱物顔料を何層にも重ね描いています。
1955年東京に生まれ京都で育つ。1984年京都市立芸術大学大学院を卒業後、A.C.C.の招聘により渡米、ニューヨークに在籍。1995年文化庁派遣芸術家在外研修員として、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院に留学。コレクションは福岡市美術館、原美術館、インディアナポリス美術館、ホノルル美術館、パレスホテル東京、ドイツ銀行フランクフルト支店、ホテルフェアモントジャカルタなど。
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樋口健彦(TAKEHIKO HIGUCHI)
四角い陶板を縦に層状に重ね焼き、墨を吸い込ませバーナーで焦がしながら仕上げていくという樋口健彦の作品は、光を拒絶した漆黒の美しさに特徴があります。表面に凸凹をつけることで辺りの光を吸収し、闇の中へと誘う、存在があるようでいてない、そんな相反する陰陽の関係性に樋口は惹かれると言います。
1966年福岡県生まれ。1990年大阪芸術大学芸術学部工芸科陶芸コース卒業。1992年多摩美術大学絵画科陶芸専攻研究生修了。1993年「Artists in Residence Program 」TAMAらいふ21協会(東京)。1999年Asian Artists Fellowshipで渡米しVermont Studio Center(アメリカ)に在籍。コレクションはアルゼンチン近代美術館、平塚市美術館、東京都町田市立博物館、福岡済生会病院、JALシティホテル宮崎など。
企画協力:ギャラリーサンカイビ
特別協賛:にしてつグループ