運命は変えられる?
人生にはおもいもよらない災難が降りかかることがある。天災などが身近な例だろう。東日本大震災で亡くなった人々は行方不明者も合わせると約2万人と推定される。失われた命プラス遺族や友人も加えると莫大な数の人々に災難が降りかかった計算になる。起こってしまった災難に対して、過去に戻ることもできないし、現在おかれている状況にそれぞれが折り合いをつけていくしかない。 折り合いをつける方法として、運命という解決の仕方がある。「自分がこうなったのは、きっと運命だったのだ。」「運命だと諦めるしかない。」と。 しかし本当にそれしか方法はないのだろうか?運命は一つの選択肢しか用意されていないのだろうか? 運命はいくつもの選択肢を私たちに提示してくれるとおもう。私たちがどの選択をするかで、本来の運命の道が開かれるのではないだろうか? 人は幸せの青い鳥を追い求めて、「幸せになりたい。」と誰しもおもうものだ。神社仏閣に手を合わせては、「素敵な人と出会いますように。」「健康で幸せになれますように。」と祈るのは人の常であろう。 しかしなぜ人々は幸せになりたいのだろうか?幸せの先に何があるのだろうか?幸せの先にはその幸せを守るための苦労や苦悩、幸せは長く続かないのではないかいう不安。自分が幸せになるために他人を不幸にさせたという罪悪感。幸せを失った喪失感など。結局幸せになってもあまりいいことがない。それが現実ではないだろうか。 自分の人生は自分が選択する。その選択の基準は各人の価値観であろう。しかし絶対的な真理(正しい道)は必ずあると信じてやまない。本来の運命は各人がどのような選択をするか、それが試されているようにおもう。その選択が何よりも大切で、選択する機会が与えられるほど、その人の人生に深みをもたらしてくれるのではないだろうか?