雨のち晴れ
前日には茨城県で大雨による河川の決壊により家が流された方々、濁流に飲み込まれお亡くなりになられた方々もいらっしゃいました。本当に一瞬の出来事でした。私たちみんなが対岸の火事とはおもえない悲しい出来事でした。 ギャラリストの仕事は、アートを通じて多くの皆様に広義な意味での潤いや気づきを感じてもらうことです。アートとはデザインや建築のように明確な用途はなく、究極の無駄と言っても過言ではありません。しかし、アートには美が宿り、私たちの心をより豊かにしてくれます。 「本当の美しさは、不完全を心の中で完成させた人だけが見出すことができる。」とは岡倉天心の言葉です。また谷崎潤一郎は「美は物体にあるのではなく、物体と物体とが作り出す陰翳のあや、明暗にある。」と言います。 地震や火山の噴火、津波など、近い将来起こりうる災害に対する不安で心まで飲み込まれないよう、少しずつでも前に駒を進めて行きたい、そんな想いに駆られました。 ]]>