篠田桃紅展@新宿伊勢丹
抽象画や書、版画などの美術家として現役最年長とされる篠田桃紅さん(107)の作品展が、10日から東京・伊勢丹新宿店で開かれている。
注目作品は篠田さんが今年唯一制作した金箔地の抽象画「桃紅」だ。稲穂のような縦長の線の束を銀泥を使って一つずつ繊細に描かれている。篠田さんの作品であることを示す「桃」の一文字が書かれ、その周囲は朱色で彩られている。このほか、平安貴族の恋愛模様がつづられた百人一首の書など約40点を展示・販売している。23日まで。
企画したサン・カイ・ビの平田美智子代表は「良い芸術品を実際に見ることで目は養われる。新型コロナウイルスで社会は様変わりしたが、百貨店に足を運んで五感で美術を楽しんでほしい」と話している。
篠田桃紅作品展 あわいー間
2020年6月23 日まで
新宿伊勢丹 6階 アートギャラリー
企画協力 ギャラリーサンカイビ