八勝館@名古屋

また都会のオアシスとはまさにこの事を指すのではないかと言うくらい静寂に包まれた広く美しい日本庭園がそれぞれの離れから見晴らせます。 私たちが通されたお部屋は松の間で、明治半ばに建てられた材木商時代の代表的な部屋のひとつです。 また御幸の間は、昭和25年名古屋国体の際、昭和天皇皇后両陛下のご宿泊所として茶室・数奇屋建築の巨匠 、堀口捨己氏が建築したものです。堀口捨巳は篠田桃紅女史が一番尊敬する建築家であり、生前交流がありました。篠田女史からよくこの八勝館の話を聞かされ、現存する堀口捨巳の数少ない建築を一目みたいとおもいました。 残月の間は、同じく堀口捨巳の作品で、表千家の残月亭の写しとも言われており、細部にまでこだわり、設計された様子がうかがえます。 建物、庭、料理、おもてなし共に文句のつけどころのない、名実共にさすが老舗料亭と言ったところです。あっぱれ☆☆☆☆☆でした。 ]]>