繊細なタッチで風景画を描く、現代に生きるバルビゾン派と例えられていたが、私はどちらかというと初期のモネの絵を彷彿とさせる。オルセー美術館に常設展示されているモネの雪景色の絵を観ては、「ガントナーさんの絵はまったく負けていない。彼の雪の方が好き。」と何度となく感じたものである。いつもフランスのアトリエに伺うと大きな身体で迎えてくれて、「美智子、よく来たね。」と歓迎してくれた。ガントナー氏も年々身体がおもうように動かなくなり、ここ数年寝たきり状態であった。またどこかで輪廻していつの日か再会を楽しみにしています。偉大な画家、ベルナール・ガントナー氏のご冥福を心よりお祈りします。]]>