アートスペース・サンカイビ設立3周年企画として当画廊を始め、Bunkamura Gallery、東京都現代美術館など4開場で開催致しましたフローランス・ミアイユ初来日展でしたが、先月末、お蔭様で大盛況のうちに幕を閉じました。
ミアイユさんにとってもアジアは初めての来訪で、歌舞伎鑑賞、日本庭園の散策、渋谷見物など、見るもの全てが興味深く、充実した滞在だったようです。今回はミアイユさんの作品の素晴らしさもさることながら、彼女の人柄に触れ、帰国するころには私共スタッフ全員が熱烈なミアイユファンになってしまいました。
東京都現代美術館で開催されたトークショーで誠実に言葉を選びながら回答していた姿、デッサン帳を常に持ち歩いては、楽しそうにスケッチしている様子など、すべてを優しく包み込んでしまうような 「アーティスト」 として、また 「人」 として懐の大きさを感じました。
ミアイユさんにとって一番大切なことは何ですか。という質問に対して、「自分に対して常に誠実であること。」と答えていたのが印象的でした。これは、東京都現代美術館のトークショーで語っていた言葉ですが、ご両親はフランスのアフリカ植民地支配やナチスドイツの侵攻に対して共に戦った運動家だったことなどが大きく影響しているのでしょう。「人は心の奴隷になってはいけない。」という言葉が心に響きました。
私共も常にお客様に対して誠実にありたいと思っております。そして、ミアイユ展の開催にあたりご尽力下さいましたBunkamura Gallery、東京都現代美術館、そして東京日仏学院のスタッフの皆様に心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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